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ヤングケアラーの問題解決に必要なこと

もう我慢したくない

こんにちは。

本郷彰一(ほんごうしょういち)です。

今日は、ヤングケアラーについての記事です。

※この記事の超要約版はこちら

ヤングケアラーの問題解決は
正答を知るだけでは不十分。


「子どもとして生きましょう」と正答を言われても、ヤングケアラーの人は
「はいわかりました!」という模範的な回答をするだけで、しばらくするとまた問題が再燃する。

ヤングケアラーの問題解決には
「子どもとして生きる」ための継続サポートが必須。

※ここから先は、要約ではないほうの(長い)ブログ記事です

ヤングケアラーという生きづらさがあります。

子どもなのにまるで大人であるかのような役割・責任を押し付けられている子どもや
そういう子ども時代を過ごした大人のことです。

「親が病気で寝たきりなので、自分が買い物をして夜ごはんを家族の分まで作っていた」
「親が働かないので、自分が中学生の時から新聞配達のバイトをして生活費を稼いでいた」
「親がまだ赤ちゃんだった弟の夜泣きに対して手が出たり罵声を浴びせたりしていたので、自分が泣き止まない弟を抱っこして寝かしつけてた」

たとえばですが、こういったケースがあります。


親の役割を押し付けられていたという場合もありますし、当時の家庭環境により「そうせざるを得なかった」場合もあります。

ヤングケアラーの問題の本質は、単に「親の役割をさせられていた」ことそのものではありません。(子どもへの虐待という視点では、親が子どもに親の役割を押し付けることそのものが十分問題ですが)

ヤングケアラーの問題の本質とは、
子どもが家事・育児・介護・仕事をさせられていることではなくて
子ども時代に子どもでいられないこと、なのです。

子どもの時に、ちゃんと子どもとして生きることができない。
これこそがヤングケアラーの問題の本質なのです。

ヤングケアラーの問題を取り扱った某番組で、
某芸人がヤングケアラーをしていた子どもに対して「ちゃんと子どもをしいや(標準語に訳すると「ちゃんと子どもとして生きなさいね」」とアドバイスをしていましたが、これは心理学の視点からみると、ある意味的を射たアドバイスなのです。(「ある意味」という表現をしたことにはもちろん理由があるのでうが、後ほどふれます)

にんげんには、発達段階と発達課題があって、
にんげんの成長は階段をひとつひとつ上っていくことにたとえられます。

赤ちゃんの時は、赤ちゃんとしての発達課題があり、それをクリアーすると次は幼児としての課題を乗り越えていくステージになります。

幼児から小学生、思春期、大人になっても、それは同じ。
発達の階段は、一段ずつしかあがれません。

なので、ヤングケアラーの子どもたちや
ヤングケアラーだった大人たちにとって、発達の課題という視点でみると

子ども時代のどこか(たいていの場合は乳幼児期)の課題がクリアーできていない状態で
見た目と年齢だけが大人になっていく状態です。

そうなると・・・
見た目は大人。中身はこども(または赤ちゃん)
の人になってしまいます。

見た目は大人だし、戸籍上の年齢も大人になるので
社会的な責任や役割は、もちろん一人の大人としての態度が求められます。

しかし、発達の階段は子ども(または赤ちゃん)の高さまでしか登れていないので
本人が気付かない間に、ずーっと無理をし続けないといけなくなります。
アダルトチルドレンにも、愛着障害にも、HSPの一部の人にもあてはまるパターンです。

これが、ヤングケアラーの人がかかえる生きづらさの正体です。

さきほど、某番組の中でヤングケアラーをしていた子どもに対して「ちゃんと子どもをしいや(標準語に訳すると「ちゃんと子どもとして生きなさいね」」と芸人がアドバイスをしてことについて、これは心理学の視点からみると、ある意味的を射たアドバイスだと書かせていただきましたが、その意味についてふれさせていただきますね。

ヤングケアラーの子どもは、子どもがちゃんと子どもとして生きることで、子どもとしての発達課題の階段をクリアーできるようにすることが必要です。(ただし、赤ちゃんの課題が完了していないならば、赤ちゃんの発達課題をクリアーすることをまずやる必要があります)

アドバイスの方向性としては100点満点なのですが・・・
問題は、この先です。

それは何かというと、
せっかく的確なアドバイスをもらったとしても、実際に行動にうつさない(または、うつせない)
という問題です。

つまり、「ちゃんと子どもとして行きましょう。子どもなんだからもっと素直になっていい。嫌なものはイヤだと言ってもいい。好きなものはこれがいいと言ってもいい。文句を言ってもいいし、わがままを言ってもいいよ」と言われても、「はいわかりました」と素直に子どもの振る舞いをしてくれるケースは・・・あまり多くはありません。

どうしてかというと、
ヤングケアラーの子どもは、すでに「大人としての態度・振る舞いをする生き方になっている」からです。

大人としての態度・振る舞いなどというとちょっと???となるかもしれませんので
少し表現を変えて見ますね。

「内心やりたくないことでも、ぐっと自分をこらえて言いたいことを飲み込む」
「やっぱここは空気を読まなきゃな~と思い、その場だけの取り繕った返事を相手にする」
「一瞬、自分を自由にさせてあげたいと思ったが、世間の目が・・・。家族の目が・・・」

たとえば、こういった表現だといかがでしょうか。
なんか心当たりあるな、私のことじゃないか!って思った方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

そうなんです!
ヤングケアラーの子どもは、

「ちゃんと子どもとして生きや」と言われると、
その時は、言ってくれた相手が期待しているであろう返事をします。
※赤字の箇所がヤングケアラーを含む愛着障害、アダルトチルドレン、HSP傾向が強い人によくみられる言動ですよね。

相手が期待しているであろう返事。
たとえば、次のようなものです。

「わかりました、ありがとう!」
「うん・・・分かった(涙)」
「そんなこと、今まで誰にも言われたことなかった」

誤解の内容に補足させていただくと、別にヤングケアラーの人本人は
その時はほんとうにそう思っています。(言ってもらって嬉しいし、感激したし、感謝もしています)

ただ、とうの昔からの条件反射的なパターンになってしまっていて、無意識・無自覚に出ている反応である、ヤングケアラーたる特徴的な反応であることに気づけていないだけなのです。

それから数日。遅くとも数週間もすれば
もとどおりのヤングケアラーに戻っている可能性が非常に高いです。

これ、別にヤングケアラーの子どもが悪いわけではありません。
当然、アドバイスをした相手が悪いわけでもありません。

頭では「ちゃんと子どもをすればよい。むしろ子どもなのだから子どもらしく振舞わなければならない」ことはわかっています。

でも、実際の家庭環境は何も変わっていないので、
頭ではわかっていても、実際の行動や態度、振る舞いとして「ちゃんと子どもとして生きる」ことができない、またはできないと思わされてしまうワケです。

そうなると、ヤングケアラーの問題は何も解決しません。

なので・・・。
根本的な解決をしたいならば、

適切なアドバイスをするだけではなくて、
その後のフォローがめちゃくちゃ大事。

要は、何もフォローがなければ、数日から数週間以内に
また「親として生きる」状態にもどってしまうので、それを防ぐために
何度も何度もチャットやメール、電話やzoomなどを使いながら
専門家に生き方のズレを早期発見&早期修正してもらうのです。

こういった適切なフォローを継続して受けられるかどうかで
その後の人生の方向性がまるっきり変わってしまいます。

そして、フォローの方法の一つとして
心理カウンセリング(とその後のサポート)を私は提供させていただいています。

本気でヤングケアラーの問題を解決したい方は
こちらのリンクより初回カウンセリングをお申込みくださいね。

ということで、あらためて
今日の記事のおさらいです。

ヤングケアラーの問題解決は
正答を知るだけでは不十分。

「子どもとして生きましょう」と正答を言われても、ヤングケアラーの人は
「はいわかりました!」という模範的な回答をするだけで、しばらくするとまた問題が再燃する。

ヤングケアラーの問題解決には
「子どもとして生きる」ための継続サポートが必須。

あなたの明日が今日よりもよくなり、

「生きていてよかった」と

感じることができますように。

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